水うちわ

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「水うちわ」を初めて手にとって見たとき「え?これが和紙で出来ているの?」と、
驚きました。

名前の由来は、「水のように透明で繊細な外観」「船遊びの際にうちわに長良川
の水をつけて扇いだ」という逸話からきているそうです。

「水うちわ」は岐阜の伝統工芸のひとつで120年前に誕生したのですが、一時期
途絶えてしまっていたのが、数年前に復活。

そもそも、水うちわとは、うちわの骨(竹)に、雁皮紙(がんぴし)という非常に薄い
紙を貼り、専用のニスを塗って仕上げてあるのが大きな特徴です。
ニスを塗ることにより、透明感が出て、涼しげなうちわに仕上がります。

美濃手漉き和紙(雁皮紙)にひたすらこだわり、100%天然素材を使用した、
すべて手作りの極上のうちわです。

見た目が透けているのと、昔は水につけて気化熱で涼むという方法で涼をとった
ことから、「水うちわ」と呼ばれているという説もありますが、いずれも、美濃の
手漉き和紙、そして豊富 な竹林、長良川の鵜飼をはじめとした岐阜ならではの
川文化から生まれたものです。

涼をとるときは普通に扇ぐのはもちろんの事、水につけて濡れたうちわを扇いだ
時に飛ぶ水しぶき(気化熱)を楽しむ事が出来ます。

目まぐるしい今の時代に、なんと風情があるのでしょう。

絵付けも、岐阜提灯の職人さんが1枚1枚丁寧に手刷りで、蛍、金魚、川などの
夏らしい図柄で仕上げられています。

この夏、こんな涼しげなうちわで暑さをしのぐのも乙なものですね。
by zederauge | 2009-06-28 23:30